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2023/08/09 15:00

来春のTシャツ再販復活を目指して

Tシャツの生地

Tシャツの糸から

開発しているところです

先月のコラムでは

「二種類の糸の使い方」で

現在検討中であるとお伝えしていました。

「二種類」の糸の使い方とは、

「双糸(そうし)」か「引き揃え」か。

双糸2本の糸を撚って1本にしてある糸

引き揃え➡複数の糸を撚り(より)をかけず一本の糸のように扱う糸

そこで

この二種類を洗濯にかけることで

どれだけ縮みが起きるか

実際に実験してみることにしました!

というのも・・・

新品で着るのは人生で一度だけ。

それ以降は洗濯後の着用になるからこそ

洗濯後の着用感を

大切にしたいのです。

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何故Tシャツは洗濯で縮むの?

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そもそも

何故綿のTシャツは縮むのでしょうか?

Tシャツが縮む理由は

綿の繊維が

「中が空洞のホース状」

になっているからです。

⬇ 綿の繊維はホース状になっている! ⬇

この空洞部分に空気や水分を

たっぷり含むことができるから「こそ」

ふわふわな肌触りになるし、

汗などをしっかり吸水してくれるのです。

しかし、

その吸水機能が洗濯の時も発揮されるので

洗濯縮みが起きるという弊害もあるのです。

綿Tシャツは紡績〜仕上げの工程で

しっかり引っ張られて

ピーンとなった状態で出荷されます。

それが着用する人の手に渡り、

一回目の洗濯が行われた時

洗濯の時の水分を綿が給水し、

布地全体がリラックスした状態に戻ります。

このリラックス状態がTシャツの『縮み』です。

実は

このリラックスした状態の方が

本来の綿の風合いが出て優しい肌触りになります。

ですから、

必ずしも縮みはマイナスではないのです。

洗った後の方がふっくらするのも綿の魅力です。

Tシャツの縮みのメカニズムは

分かってもらえたと思いますので、

いざ

洗濯実験へ!

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実験1 双糸の場合

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まずは双糸で作ったTシャツを洗濯機へ

⬇ 洗濯前 ⬇

⬇ 洗濯後 ⬇

肩幅 530 mm➡495 mm (ー35 mm)

袖丈 230 mm➡220 mm (ー10 mm)

身幅 605 mm➡565 mm (ー40 mm)

着丈 645 mm➡615 mm (ー30 mm)

という結果になりました。

つまり

双糸の場合

着丈は5%ほど縮み、

「縦より横に縮む」

ということが分かりました。


次は引き揃えで作ったTシャツを洗濯機へ

・・・興味深い実験結果の続きは

⬇ Japan Made 屋公式コラムへどうぞ ⬇

https://japan-made-ya.com/blog/12417/

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